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2016年9月19日 (月)

小田原市 味の大西 小田原店 チャーシューワンタンメン

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俺は最後部の席を選んだ。

座った席の後ろは壁だ。

これなら、前方以外警戒の必要が無い。

東京発のこだまに乗り、わずかな仮眠をむさぼる。

怪しい奴がいたら、ためらわず撃つだけだ。

阿鼻叫喚の地獄絵図になろうとも、俺と言う存在を確立するには・・・






駅に着くと、すぐにトイレに駆け込んだ。

ドアを閉め、暫く様子を伺う。

カバンからコルト・パイソンの4インチを取り出す。

弾倉には6発の銃弾が装填されている。

銃弾は殺傷能力の高い、357マグナムのホローポイントである。

どうやら、追っ手は同じ列車に乗っていなかったようだ。

俺は改札を抜けると、駅前で深呼吸をする。

「小田原か・・・」

組織に追われ、警察に追われている俺は、昔良く来た小田原に降りた。

警察が先回りしている危険性があるが、リスクは俺の隣に常に有る。

深く帽子を被り、メガねで変装をしているが、交番の横を通る時は緊張する。

追っ手のいないことを確認した俺は、飯を食う事にした。

出来るだけ、駅前の食堂、レストランなどは敬遠し、少し離れたところで食べる事にした。

「味の大西に行きたいな」

昔、まともだった頃、良く食べた大西を思い出した。

俺は今、裏切り者であり、犯罪者でもあるが、あの店に行きたくなった。

駅から10分ほど歩くと、大西についた。

店の中に入ると、客が2人居た。

もしかして・・・と一瞬緊張するが、その心配は無用だった。

一人は会計をし、帰ろうとしていたし、一人はスマホを眺めながら食べている。

カウンターに座ろうとすると、厨房内に店主の姿が無い。

おや?と思ったが、奥さんが水を持ってきたので、チャーシューワンタンメンを注文する。

席に座り、メニューを見ると、ラーメンが無くなっていた。

生姜焼きも無くなっている。

半分以上メニューが無くなり、厨房には店主がいない。

俺は、すべてを悟った。

(店主は亡くなり、奥さんが店を守っていたか)

人生の裏道を歩いてきた俺だが、心に寂しさがわいてきた。

そして、奥様がラーメンを運んできた。










見た目は昔食べたあのままか?ネギが多い気がする。

スープを啜ってみると、マイルドになっていた。

分厚い脂分が丼ぶりに幕を張っていたが、それもない。

俺の記憶では、ウスターソースでも混ざっているかのような、独特の醤油風味だったが、

何と言うか、大西系と呼ぶにはさっぱりした味わいになっていた。

言い方を変えれば、誰でも食べ易い醤油ラーメンになっていた。

美味いか不味いかといえば、美味いのだが、昔の味ではない。

ワンタンも餡がたっぷり詰まり、チャーシューも大きめの腿肉だが、

スープの味が、昔の味と違っている。

メンマも短い短冊状で、見た目は変わらないが、水煮の時の臭いが多少する。

「俺も変わったが、味も変わったな」

昔は、人目など気にせず、ラーメンをむさぼり食っていたが、人の道をはみ出し、

食べに来たくても、食べられないような人生を送り続けた結果、思い出の味が消えた。

勿論、店主が逝去後、奥様も血のにじむような努力をしただろう。

味を守ろうと努力をしただろう。

しかし・・・

 

麺は昔と変わらないと思った。

柚子の皮も浮かんでいる。

全部を食べ終えると、スープを啜る。

昔は、しょっぱいのでスープの完飲は避けていたのだが、今は気にせず飲める。

ダシは勿論、豚骨ベースで良く出ているが、マイルドだ。

何故かメガネが曇るが、汗で曇るのか?湯気で曇るのか?涙で曇るのか?分らない。

俺は食べ終えると、水を一杯飲み、支払いをする。

先客が帰ったあと、次の客が来なかった。

何となく、奥様の表情が冴えないと思った。

俺は店を出て、歩きだした。






「見つけたぜ、裏切り者」

突然、3人の屈強な男たちに囲まれた。

やはり、追っ手は来ていたか。

「ここで撃ち合いをするのか?」

俺は反撃の隙を伺う。

「おまえ次第だな」

にやりとしながら言った男のみぞおちに、俺は蹴りを喰らわせた。

男は胃液をぶちまけながら悶絶する。

「てめえ!」

懐から拳銃を取り出そうとする2人に目つぶしを喰らわせる。

ひるんだすきに、俺は走りだし、カバンからパイソンを取り出す。

白昼の怒声に、通行人が立ち止まる。

すると、俺の背後から乾いた銃声が響く。

「くそ!」

右肩周辺に激痛が走る。

焼火箸でも充てられたようだ。

俺はパイソンを左手に持ち、2発、銃声のした方へ放つ。

不正確な銃弾は、ヒットマンと通行人に当たる。

しかし!

俺はプロだ、例え通行人に当たっても何の感情も沸かない。

逃げてやる。

逃げきってやる。

逃げきって、もう一度、味の大西でチャーシューワンタンメンを食べるんだ!

その時は、昔の味が戻っているかもしれない。

あの味をもう一度、味わえれば俺は静かに死ねるかもしれない。

パトカーのサイレンが遠くから交錯するなか、俺は車を強奪し、逃亡の旅に出た。

何処に行くか?何処まで行くか?

片道切符かもしれないが・・・

 

ここで一句

    無料だが

        著作権は

            私だよ。w

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