新潟市 黒崎PA下り くろさき茶屋 焼き油揚げ
私は私と戦っていた。
「これでいいのか?観光もしないので帰るのか?」
その日は台風8号の影響で、新潟県内はどこも豪雨と雷が轟いていた。
この状況で観光は諦めるしかない。
しかし、タレカツ丼2杯でまたもや高速代6650円を使い、戻るだけか?w
私はこのままでは帰れない気持ちを引きずりながら、黒崎パーキングエリアに寄る。
「ここに何かないか?」
私はパーキングエリア内を夢遊病患者の様にさまよう。
他人によっては、脱法何とかでもやっていると思われそうだ。w
すると、土産物コーナーに栃尾の油揚げがあった。
「おお!これが有名な栃尾の分厚い油揚げか!」
私はテルマエロマエのルシウスの如く、わざとらしく感動した。
すると、スナックコーナーに焼き油揚げ単品があった。
「こ、これなら食べ切れる!」
私は財布から500円硬貨を出すと、券売機に投入するが、食券が出てこない。
「おかしいぢゃないか!」
すると、間違えて焼き油揚げ定食を押していた。
危ない、危ない・・・
今度はちゃんと単品を押し、100円のお釣りを確認し、カウンターに渡す。
「お時間頂戴しますがよろしいですか?」
食券を買ってから、時間がかかるも何もないだろう。
待つしかない!
でも5分ぐらいかな?「焼き油揚げ単品のかた~!」と呼ばれる。
単品を強調しなくてもいいだろう?w
見た目のボリュームは凄いな!記念撮影をし、いただきま~す!
分厚い油揚げに鰹節が大量にかけられ、ビールがあったら最高のツマミだと思う。
器のはしに豆板醤に似たようなものが少々ある。
醤油をかけ、食べてみる。
モグモグ・・・美味いよ、ビールくれよ!
鰹節の下にネギが散らされている。
う~~む、個人的におろし生姜が欲しいな~。
やはり、冷や奴と一緒だし、生姜が欲しい。
でもこのままでもなかなかいいね。
しかし大きいし、食べ進むと少々ボソボソした食感が気にはなる。
美味いには美味いが、定食向きかな?
ボソボソの食感も汁物があれば食べ易いかな?と思う。
思えば、単品で食べると言うのは邪道ではないか?
目の前にあるのはツマミだ!
オレはツマミを酒のサポート無しで食べ尽くそうとしている。
人生やサッカーにアシストが必要なように、この油揚にもアシストが必要なんだ。
今俺に必要なのは、おろし生姜、ビール、汁物と言える。
これらのアシスト無しで油揚を食えと言うのか?
そうなのか?ルシウス!
気がつけば完食していた。
人生、油揚を食べるチャンスがあったら食べておけ!
油揚こそ、ツマミであり、おかずだ。
日本人であるならば、うまい油揚げのひとつやふたつ、言えなくてどうする!?
豆腐一族の味を分からぬ者にグルメを語る必要無し。
御土産に油揚げは買わなかった。
賞味期限が短かったから。w
ここで一句!
大豆より
大事な物が
ありますか?