天味では軽く飲んで済ませたが、正直、疲れていたのか酒が効いた。
少し、表の空気を吸い、第2ラウンドへ望む。
もう一度、掛川駅周辺を徘徊するが、酔っていても入り難い。w
すると、あの店が見えた。
だるまやの看板である。
「またあのオヤジに会うか」。
私は店の中に入った。
「いらっしゃい」。
誰もいない。w
店の雰囲気が変わっている。
何というか、占いの館の様な雰囲気である。
カウンターには赤い光が輝き、内装は一部黒色でややダークサイドだ。w
「お一人ですか?どこから来たの?」
オヤジが話しかける。
「丁度、1年ぶりに来ましたよ。餃子を食べに」
「あ!そうなんですか?」
私は生ビールと餃子を注文する。
「どこから来たんですか?」
「イルミネーションを撮影しに来たんですよ」
そんな会話が続く。
「店の雰囲気が変わりましたね」
「うん、少し変えたんですよ」
少しどころではないと思うが・・・オヤジも占い師で通りそうな様相だし。w
先に生ビールが提供されるが、それほど待たずに餃子も焼きあがる。
「おまたせ~」
待たされたなどと、まったく思えない速さで餃子が焼きあがる。
相変わらず盛り付けに関しては、どうでもいいようだ。w
焼き目もそれほど綺麗ではないし。
酢が多めのタレにラー油の沈殿物を垂らし、いただく。
モグモグ・・・
「やっぱり美味いね~、うん、美味い!」
お世辞抜きに美味い。
オヤジ曰く、浜松餃子なのだが、私は前回の印象通り、宇都宮餃子のみんみんと
浜松餃子の良いところをかけ合わせた様な印象を受ける。
餃子自体の味わいは軽い。
浜松餃子自体が、野菜中心の餡で、軽いのは間違いないが、野菜主体とは思えない。
割と肉のコクを感じる。
皮は特に拘りを感じないというか、市販の物でしょう?
皮自体はムニュとした食感があるが、どこでもあるような味わい。
焼き方はフライパンで高温で一気に焼き上げるようだ。
やはり餡ですね。
どこかで食べたような気がする餡です。
慣れ親しんだ餃子の味わいがこの店にはある。
すると、どこかの企業に「この味で出させてくれ!」と言われたことがあるらしいが、
その話を聞いた時点で、去年も同じ話を聞いたな?と思った。
女房に苦労をかけたとか、昔は設けたとか、聞けば聞くほど記憶がよみがえる。
結局、去年と同じことを喋っているのね。w
と、いうことは、一見の客にはトーク内容が決まっていると。w
「マスター、ハイボールある?」
「うちはハイボールは無いので、チューハイでいい?」
昨年も同じ様なやり取りをしたかもしれない。w
次に紫蘇餃子を注文した。
本当は肉餃子を注文したのだが、本日品切れだという。
その代り、紫蘇餃子と共にキムチ餃子を1個サービスしてくれた。
う~~~む!この紫蘇餃子ウメ~~~~!!!
紫蘇の香りが鼻に抜ける!美味い!
中の餡も紫蘇餃子専用らしい。
何となく肉の味わいが減ったような気がする。
キムチ餃子はキムチをミンチ状にし、暗に練り込んでいる。
これも美味いね。
見た目は焦げているんじゃねぇ~の?と思ったが、見た目と裏腹に美味い。w
2杯飲み終えたところで、酔いが回ってきた。
ここからホテルまで、約1キロ歩かないといけない。w
前の店と合わせて5杯。
私としては、正常な判断が出来る範囲内。
お土産に餃子を焼いてもらい、ホテルで飲むことにした。
すると、アラサーからアラフォーほどの3人の女性が入ってきた。
オヤジの顔がにこやかになる。
3人はテーブルには座らずに、カウンターに座る。
ここのカウンター、4人でいっぱいだね。w
「どこから来たの?」
3人とも地元らしい。
オヤジのトークが、女性用にスイッチオンされた。w
まあ、普通に考えれば、オヤジの一人客より、女3人が来た方が嬉しいに決まっている。
私は餃子が焼きあがると、お勘定をする。
1980円。
安い。w
それにしてもタイミングが悪いね。
飲もうと思えばあと1~2杯はいけるのだが、気持ちが〆になっているので飲めない。w
少し、女性の皆さんとお話をしたかったが、それぞれ子持ちのようなので・・・
オヤジはサービストークをバンバン飛ばしているが。w
話し好きで、女好きなオヤジだが、餃子の美味さは格別です。
一人で飲みに行っても、飽きさせてくれません。w
また来年、掛川に泊まることがあれば、寄りたいですね。
昼間も営業をしているので、ラーメンを食べに来てもいいかもね。
私は店を後にするとコンビニで酒を買い、ホテルに向かう。
部屋に戻ると、缶ハイボールを取り出し、餃子を取り出す。
タレとラー油の沈殿物が添付されていた。
「箸がねぇ~し!」。
オヤジは箸を入れ忘れたが、私も割り箸入れがあったので、そこから貰えば良かったな。
手でツマミながら酒を飲んだ。
これが本当の酒のツマミだな。w
ここで一句
男なら
女がくれば
盛り上がる?