秩父市 鳥新 店主おまかせ、生ビール、ハイボール
この日は暑かった。
車の温度計は外気が32度を示していた。
私の服装は、コーデュロイの長袖シャツ。
花見をしていても、暑くて暑くて、汗まみれになってしまった。
ホテルで風呂に入り、発汗した分、補充をしなければならない。
私はお花畑駅近くにある、ホルモン焼きの店を目指した。
すると、まさかの「予約で満席、ごめんね」だと。w
会津若松のラーメン二郎に続き、まさかの秩父で「満席御免!」w
そりゃね~~ぜ!w
まさかの居酒屋難民だよ。
どこに行こうか?仕方がないから秩父駅周辺をうろうろする。
居酒屋はあるにはあるが、どうにも入り難いな~。
それでも1時間近く歩き回りましたか?よく歩くね俺は!w
煙をもうもうと排出している焼き鳥屋を発見。
カウンターに席が空いていたので、この店に決めた。
店の名前は「鳥新」。
まったくの予備知識なしである。
店に入ると、テーブルと奥の座敷席は客でいっぱい。
カウンターは5席ぐらい空いていたが、数席は予約になっていた。
一人だと告げると、空いているカウンター席に座る。
生ビールを注文し、メニューは?と尋ねると、お任せだと。w
店内は年期を感じ、煙で燻された店内は正直、綺麗とは言い難い。
生ビールの値段も分からないね。
一応、店内を見渡すも、価格を示すようなものはなし。
普通なら怪しい店なんだろうが、他の客を見ていると、怪しさは感じず。
生ビールと共に、大根の浅漬けのお通しが出される。
記念撮影をし、乾杯~~~!!!
ぐび、ぐび、ぐび・・・ぷは~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!うめぇええ!!!
やはり、昼間に汗をかいたから生ビールが効くぜ!最高!!!!!!!!!!!!!!
すると、頼んでもいないのに、キュウリのマヨネーズサラダみたいなものが!
しかも量が多い!!!自分の握り拳よりやや小さいが、かなりの量だ。
そしてこれがお任せのオープニングらしい。
食べてみると、塩もみしたキュウリをマヨネーズで和えたもの。
やや塩気が強く、つまみにはいいだろう。
隠し味はマスタードですかね。
次に焼き鳥のネギ間が提供される。
味付けは塩で、練りからしが添えられる。
串は3本。
串は短いが、肉が大きく、かなりボリュームがある。
まずは一口、もぐもぐ・・・美味いよ!
焼きたてなので、不味いわけがないが、肉が大きいので、ジューシー感がある。
この時点で生ビールをお替りする。
次に手羽が出された。
手羽も3個で、手羽元の部分が3個である。
これも塩で味付けされている。
温かいうちに早速、いただく。
もぐもぐ・・・美味い!これもジューシー感があるね。
肉はブランド鳥とか使っている様ではないが、なかなか美味しい。
鳥は炭火で焼かれていて、焼き目は香ばしく美味い。
店主は同じものをいっぺんに焼き、それを客に同時に提供している。
「あんた、初めて?」
店主が話しかけてきた。
「ええ、芝桜を見に来ました」
「あそこは狭いだろう?あまり見ごたえがないよな」
店主はフレンドリーに話しかけてくるが、少々だみ声なので、話がよくわからん。w
常連客も、店主に気さくに話しかける。
いい雰囲気だ。
目の前のガラスケースの汚れが気になるが、カウンターの上は綺麗に磨かれている。
他の客が煙草を吸うが、排気がいいので、あまり気にならない。
次にハイボールを注文する。
ハイボールが来たところで、つくねが出てきた。
これも3本。
ハイボール2杯でつくねを流し込む。
つくねは肉団子ですね、これは少々こぶりなものでした。
私が座った席は丁度、焼き場の前。
店主の仕事ぶりが見える。
時刻はまだ7時半すぎであったが、まさかの暖簾が仕舞われる。
客が4人来たのだが、もう、鳥が無いと。
すると、予約客が2人来てカウンターに座る。
この店では早めに来るか、予約したほうが無難なようだ。
予約客は若い女性二人であった。
チャンス!!!と思うが、すでに生ビール3杯、ハイボールを2杯飲み、そろそろ限界。
限界と言っても、自分の足でホテルまでちゃんと帰ることができる量のこと。
警察のお世話になることを前提なら、もっと飲める。w
「マスター、〆にレバーちょうだい」
ボリュームのあるメニューばかりで腹がいっぱいだが、レバーを食べたくなった。
「塩?タレ?どうする?」
「マスターに任せるよ!」
レバーを焼き始めたところで、本日6杯目のハイボールを注文する。
すると、塩でレバーが来た。
レバーは中まで加熱されたもの。
ハイボールと共に流し込む。
レバーはややあっさり目の味わいだった。
すると、次にまさかのタレでの提供。
塩とタレと2種類を用意してくれた。
タレの方は、半生状態で、これがなかなか美味い!
とろっとした食感が何ともたまらない。
レバーは大きく、塩もタレも十分に食べごたえがある。
「マスター、いい店だね。常連が羨ましいよ」
酔いが回った私は、店主に話しかける。
店主は照れ臭そうに笑みを浮かべる。
店主のキャラクターと味、ボリューム、雰囲気。
秩父の夜で、久々に良い居酒屋、焼き鳥屋に出会った。
お勘定をお願いする。
すると、4500円だという。
ん?????
生ビールとハイボールが3杯、3杯で6杯。
定価がわからないので、想像だが600円としても3600円。
500円としても3000円。
焼き鳥、あのボリュームで1500円か1000円?お通しも付いて?
私も酔っていたので未確認だが、5000円札を渡して、500円釣りを貰ったと思う。w
レシートなんかなし。w
マスター、儲けなさいよ!w
たった一人であったが、実に楽しく酒が飲めた。
あのホルモン焼き屋に入っていたら、この出会いはなかった。
皆さんも秩父の夜を是非とも鳥新さんで!
ここで一句
煙より
味と心で
涙出た